陸の豊かさも守ろう

稲刈りが終わったあとの土壌は栄養を稲に取られているので空っぽの状態。
庄治郎ではこのタイミングで堆肥(たいひ)という肥料を撒いており、
土の中の微生物を元気にし、土本来の力を活性化させる【EM菌】が入っています。

土壌1gには1億〜10億の微生物が存在すると言われており、土壌の分解や養分の循環に欠かせません。
多様な微生物が作り出した代謝物により、土壌中の微生物数が増加し、種類が多様化します。
微生物が活性化すると、本来の土壌中の生態系が戻ってきます。
ここ南魚沼塩沢地区は土壌が肥沃で、もともとあまり肥料を使わなくても
土本来の力だけで美味しいお米が育ちます。
なのであくまで土壌を「本来の状態に戻してあげる」お手伝いをするような感覚です。

今の時期は田んぼに雪がどっさり積もり、
この下で土がまた、春に向けて栄養を蓄えています。

正直、堆肥を撒いて味が段違いに良くなるわけでも見た目が良くなるわけでもありません。

お米の価格というのは国である程度決められていて、またその価格は年々下がっているので
この作業をコスト(堆肥の材料代、人工賃)ととらえて省く農家も増えています。
ただ、人間ががんがん土壌の栄養を搾取して休ませない、補わないとなるとどうなるでしょう?

土壌を酷使し、生態系を壊しているのでだんだんと収穫量は落ちていくでしょう。
品質ももちろん落ちると思います。
見解は多くあると思いますが、目先のコスト削減や利益優先で農業を衰退させて良いのでしょうか?
自然の恩恵を受けている以上、守っていく義務も当然あると考えています。

SDGs持続可能な開発目標15
「陸の豊かさも守ろう」

庄治郎では日本の未来を見据えて農業をしています。
この先も日本の美味しいお米が食べられますように。
この先も日本の農業を守っていけますように。



有機肥料EM菌

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